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2012年10月20日

ヘアコーム




今回紹介するのは櫛です。
軍隊では身だしなみも重要な指導事項となっており、この時代の軍隊では各国が同じ様に櫛を支給していました。
また、今の様にアメリカ軍は短髪ではなくドイツ軍と同じくサイドを刈り上げたスタイルで、これは世界的に当時スタンダードな髪形でした。
ドイツ軍は他の国に比べサイドの刈り込みがきつく、独特なスタイルとなっているのが知られますが、規則的には違反となっています。
例外的に日本軍では櫛が必要無い髪形でしたが、頭を丸めると言った事も意味がある事でしたが、話が逸れるので説明省略します。

下の画像上が戦前支給品で、2つ目、3つ目が戦中支給品で一番下の物がPX等での自費購入品です。




戦前支給品は材質が天然素材(勉強不足で詳細不明です)であり、合衆国陸軍の表示が成されています。
基本的にこの表示やU.S.の物は官給品にのみ成される事になっています。




画像下の物が戦中支給品で材質がプラスチックで生産された物です。




この画像の物も上の物と同じく戦中支給品ですが、メーカーが同じでも書体が違う物です。
理由は生産年の違いと思われます。上の画像は1942~43年生産、この画像の物は1944年生産と書体と仕上げから思われます。




この画像の物は自費購入品です。
材質はプラスチックで官給品と同じですが、仕上げが違います。



自費購入品の革ケース。
各駐屯地に同じ物が販売されていた様で、各駐屯地の名が入った物があります。
駐屯地名のシェルビー、所在地のハッティスバーグ市と入っています。



この自費購入品のケースには、アクセサリーとして爪ヤスリが付属しています。



爪ヤスリは金属製の物が付属。


  
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Posted by Msg.Nakanishi at 22:53Comments(0)

2012年10月15日

石鹸・石鹸箱




今回の紹介は石鹸箱と石鹸です。
石鹸箱は戦前は金属製の物が支給されていましたが、戦争突入後はプラスチックの物が主流になりました。
例に漏れず種類は多く、とても全てを揃えるのは難しいです。

先ずはプラスチックの物です。
紹介の物は黒ですが、ベージュや赤等の色もあり、柄も様々な物が有りました。







次に紹介の物は戦前から戦争突入までの支給品で、比較的一般的な物です。
この支給品は黒く処理されていますが、金属地の物も存在します。







次の物も戦前の支給品ですが、先に紹介した物よりもしっかりとした作りで、ODに処理されています。







次に石鹸の紹介です。
右がタイプⅠ、左がタイプⅡです。
違いは大きさだけで、性質は同じ物です。
大きさの違いが用途による物か、年代による物かは勉強不足の為に今のところ分かりません…。
推測になりますが、タイプⅠは10in1レーション等に同封される分隊用で、タイプⅡが個人へ支給される物かも知れません。
タイプⅠ、Ⅱ共にパッケージに書かれた内容はほぼおなじで、その内容は
「この石鹸は軟水、硬水若しくは海水でも使え、髭剃り等の洗面、被服の洗濯、食器の洗浄、各種装備などを洗う事が出来る。
再び使う際は防水紙か携行食の袋に入れて運べ。」
と言う様な事が書いてありますが、自分の英語は怪しいので、間違いを指摘して頂けると有り難いです。








タイプⅡAとあるので、小改良が有った様ですが細部不明。
この説明にはハッキリと「Kレーションの袋に入れて運べ」と書いています。




次に紹介する石鹸は民生品のパッケージですが、このままで支給される事も多く有った様です。
サイズはタイプⅡと同じ程です。
説明書きとサイズからタイプⅡを個人支給品と推察しています。









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Posted by Msg.Nakanishi at 01:10Comments(2)石鹸

2012年10月09日

シェービングクリーム




今回の紹介はシェービングクリームです。
画像の物は当時の銘柄の一部で、他にも多くの種類、メーカーが有りました。
下に紹介している物はチューブ式のクリームで、当時の兵士達は掌でブラシを使用し泡立てる事が多かった様です。



























この四角い小箱の物はシェービングカップに入れて使用する物です。
国内では兵舎で使用されましたが、遠征地では兵は使用困難であり主に荷物に余裕のある将校が使用していた様です。


  
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Posted by Msg.Nakanishi at 23:18Comments(0)髭そり

2012年08月22日

シェービングブラシ




HGG、パシフロとイベント参加等で前回の記事から間が空いてしまいました、今回紹介するのはシェービングブラシです。

床屋等でシェービングクリームを泡立てるのにお馴染みですが、当時は一般家庭でも当たり前に使用されていた物です。
官給品としては戦前は木製グリップの物が支給されていましたが、開戦後は他の日用品と同じくプラスチック素材の物が支給されました。
初めの画像の左側2つが官給品、右の物がPXで販売されていた民生品です。
日用品等の消耗品にはQMマークは無く、民生品と官給品の判別は困難な事が多くあります。
このブラシも元箱が無ければ判別は出来ません。
同じ形状の物でもメーカーが違う事があり、仕様書による生産であった事が伺えます。



民生品の箱に同封された説明書。




説明書裏側。

前回の記事から私物のシェービングブラシを新に入手しましたので、また追記すると思います。

シェービングブラシは本来の泡立て以外にも、銃手入れにも用いられたのですが、官給品の目的外使用は規則によはら禁じられた行為ですので、後方地域では止めておきましょう。





下の画像は民生品のシェービングブラシケースです。
因みに同じ物がドイツでも使用されています。




蓋の真ん中にコルゲートの社名があります。
このケースには官給品のシェービングブラシは大きくて入りません。




底の刻印。




シェービングブラシ以外にこれまで紹介したシェーバーや歯ブラシも新に入手していますので、機会をみて紹介していこうと思います。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 16:42Comments(0)髭そり

2012年06月13日

リエナクトメント?

今回は趣向を変えて自分が行っているリエナクトについて書いてみます。

まずミリタリーに限らず趣味には幅があります。
ミリタリーとしては
・戦史
・車輌
・航空機
・艦船
・軍服
・火器
・無線

更に
・コスプレ
・サバゲ
・コレクション
・ゲーム
・キャンプ
・プラモデル
・実車
・ラジコン
・映画

等の様に大別され勿論、上記以外のカテゴリーも含めこれが更に複合し目的に合せ収集する物も変わり、こだわりや
目的も変わり幅が大きくなっていきます。

自分の目指すリエナクトは当時の兵隊の生活に近づき体験するのが目的です。
当然その軍隊の行動や規範に基づきです。
リエナクトは更にその時代の生活、流行、風俗にも目を向け更にはその前の時代にも目を向ける事もあります。

しかしこのリエナクトと言うカテゴリーは日本ではまだ人気も少なく確立されていません。
リエナクトをしようと行動している人やグループは小数ながら存在はしますが、残念ながらしっかり出来ているとは言い難いです。
原因は軍の経験者が居ない事と、軍隊組織を理解出来ていないのが大きな原因だと思います。
リエナクトでは特に経験者が必要となります。
これは先に書いたように軍隊の行動や規範を行うのには教範を読むだけでは理解出来ない事が多く、経験者でないと分からないからです。
この為日本ではリエナクトがなかなか定着出来ないのです。
リエナクトとは研究した結果を実行する事と考えると分かり易いでしょうか?
表現力が乏しいので蘊蓄はこの辺にして、ここからは実際に行っている画像を紹介しておきます。

先ずはグループが初めて本格的に1夜2日の状況下を体験した写真です。
三重県某所で正月休みを利用し実施。当初は雪が無かったのですが、山に入る頃には一面雪に覆われてしまいましたが、幸か不幸か史実と同じ状況となりました。
歩兵が持って行動出来る物だけを持ち、実際の生活を体験してもらいました。
設定は1944年1月 カッシーノ攻略前の行動として服装、装備を規定しています。
このイベントではほぼ全員がODフィールドジャケットを着用していますが、最近の研究結果で実際この時期ほぼ全員がウィンターコンハットジャケット上下を着用していた可能性が高い事が分かりました。
この様に研究を重ね新に判明していく事もあり、そこがまたこの趣味の楽しい所です。



イベント実施場所の制約上ずっと攻撃前進を行うのは困難な事と、軍隊行動の基礎を体験する事を主眼にし、敵主陣地攻撃前の終結地の行動を実施し一人用小銃掩体を二名一組で3つと二人用小銃掩体1を作成、合わせて斥候行動の体験をしました。






夜間は交代で歩哨に就き翌朝の攻撃前進開始前で状況を終了しました。







次の一連の写真は石川県某所でこれまた正月休みを利用し実施した状況イベントです。
設定は1944年12月 シャンパンキャンペーン中のL中隊の設定だったと思います。
この時の状況は敵との接触線維持のため、示された地点を占領し監視の為の陣地を作る一連の状況でした。






この時は二人用小銃掩体を2名一組で構築し翌朝まで警戒を実施する予定でしたが、当初降っていた雪がミゾレになり、夜半から雨に変わり気温も低くオーバーシューズを履いていなかった初参加者がリアルにトレンチフットになる恐れもあったため、0100で状況を中止しました。
終了後は予め安全管理のため建てていた大型テントで朝まで休み、翌日はフリーとしました。











雪の中危険な様に思われそうですが、イベント参加には厳密な装備規定を儲け、最低限必要な物が揃ってない人は参加出来ないのと、中隊本部を設置し統制と補給(主に食事)を実施し安全管理には配慮しています。
かと言って物が揃ってない人は絶対に参加出来ないかと言うとそうではありません。
危険な前線経験は出来ませんが、それをサポートする中隊本部で参加が可能です。
他のミリタリーの趣味と違い、中隊本部の行動を体験出来るのもリエナクトの醍醐味です。
体力年令に関係無く趣味として出来るのです。


続いての写真はサムズミリタリア主催のウィンターフロントに於いて中隊本部勤務を実施したものです。
イベントの設定が西方戦線であったため、設定を合わせやすい1944年10月南フランス上陸直後で行いました。
中隊本部を実施するにあたり、事前に主催と調整し許可を得てやっております。



この時は中隊長としてフランス人リエナクターの友人が参加してくれました。
この時の様子はフランスのミリタリア誌に紹介されました。











次の写真はUSAR主催ののルマンディーイベントに参加した時の物で、82AB GIRで参加したものです。
夜のテントの中でポーカーをして実際に遊んでいます。
この時ばかりは442連隊ATCoの気分でいます。
(ATCoはドラグーン作戦時に連隊から離れ南フランスにグライダー降下しました。)










最後の写真はHGGイベント ヒュルトゲンの戦いで中隊炊事(KP)として参加したものです。
















以上簡単ではありましたが活動の一端をご紹介させていただきました。
これまで見た写真には戦闘中の写真はありませんでしたが、我々の活動が戦闘に至までの行動を重視しているためです。
しかし全く戦闘状況を実施しない訳ではありません。戦闘状況を再現するのも行動を主眼として実施します。
リエナクトにおいてエアガンでの撃ち合いはお勧めできません。かと言ってモデルガンでも撃ち合いはお勧め出来ません。
エアガンを使っての戦闘は射程が短く、モデルガンではヒット判定は難しいと言うのも理由ですが、行動を主体とするため撃ち合いの要素を入れるととかく映画の主人公的行動に陥り、再現とかけ離れる為です。
しかしそれも統制により出来ない訳でもありませんが、それにはやはり軍隊を理解している者が必要となってくるのです。

これまで紹介したイベントについては、BCo広報担当 先任のブログで詳しく紹介しています。
http://kfir.militaryblog.jp/  
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Posted by Msg.Nakanishi at 17:18Comments(0)リエナクト

2012年06月10日

シェービングキット Vol.2




前回から続きシェーバーの紹介です。

〈Gillette〉
紹介するこのシェーバーは軍用か民製品か不明です。
戦前から1941年までの支給品は、この様な金属ケースに布を張り付けたタイプの物でしたが、民製品転用でしたので判別が付きません。



シェーバーはオール金属で作られています。
残念ながらこのコレクションもブレードは欠品で、代わりにDOTブレードを入れています。




〈CLIX〉
このシェーバーはブレードが別売りとなっているPX品です。
PXでは民製品を販売されていますので、当時の銘柄であればコレクション対象になってしまいます。
ただしPX向けとして包装された物を納入することが多いため、明らかに民製品とは違う物もありますが、内容は軍・民大差ありませんでした。












内容は1943年以降のシェーバーと同じ物です。
このシェーバーのみの物も官給品で支給されている事もあります。
その場合は5枚ブレードを共に支給しており、ケースはありませんでした。




〈各社ブレード〉
ブレードも各社で種類がありました。
通常ケースに同封された自社の物が5枚入っており、使い切ると各人PXで替刃を購入していました。
官給品の替刃は歯磨き剤で説明した通り、なかなか直ぐには交換されません。
しかし、遠征先ではPXなどなかなか無いので、しっかり支給・交換されていた様です。




最後にブラス製シェーバーについて。
このシェーバーは10数年前にイギリスで大量にデッドストックで発見され、日本でも某ショップが輸入販売していましたが、これはアメリカ軍の物では無い可能性があります。
自分の推察としてはイギリス軍の物ではないかなと思っています。
(※画像は後程掲載予定)  
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Posted by Msg.Nakanishi at 16:55Comments(0)髭そり

2012年06月09日

シェービングキット




今回はシェーバーの紹介です。
上の画像はイメージで撮影してみました。
これまで紹介してきた日用品は規定によりハバーザックに入れるように入れ方を含め指示されていますが、実際の戦場ではバラックバック若しくはダッフルバック等に入れ、後方に置いていかれました。
髭を剃ったり身繕いをするのは後方の天幕地域で行う事が殆どです。

〈各種シェーバー〉
ここに紹介している物は官給品とPX品です。
様々なメーカーが納入しており、年代によって材質が変わったりとこれが全てではありません。




〈GEM〉
この銘柄の物も数年前に大量にデッドストックが発見され、現在でも比較的手に入りやすいです。












ブレードと一緒にプラスチックケースに入っています。
軍からの使用要求に基づき各社同じような形態になっています。



同封されている取り扱い説明書。
各社民製品をそのまま転用し納入しているようです。







〈STAR〉
先に紹介した物と色違いの箱に思えますが、こちらは1センチほど薄くなっています。
このデザインの物は1942年納入の物と思われます。












このシェーバーはブレードを挟む部分がジンクで作られている以外はプラスチック製です。
(接続部のネジは金属)
残念ながらこのコレクションにはブレードが入っていませんでした。



STARの通り柄の下に星のモールドがありました。




〈SIMPLEX〉
1943年納入以降はこの様にストックナンバーや名称が印字された紙箱になります。



残念な事に、購入時にケースを熱湯消毒をしようとして変形させてしまいました。



どのメーカーでもケースとセットになっているブレードは5枚入りです。
軍からの使用要求通りです。
このシェーバーは先のSTARと同じ作りです。



ブレード部に挟んでいる紙タグに「ミリタリーブレード」と書いてあるのが軍用らしくて面白いです。




次回に続きます。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 23:27Comments(0)髭そり

2012年06月09日

歯磨剤




今回紹介するのは歯磨き剤です。
現在では練り歯磨きが主として使われていますが、WW2当時は粉歯磨き粉がまだ多く使われていました。
練り歯磨きはWW1以降に普及しています。
世界的にもまだ粉歯磨き粉が多く使われていた時代でした。

今回紹介する歯磨き剤は販売されていた物の一部です。
メーカー、種類も多くまだまだコレクション出来ていません。

歯磨き剤は支給品でしたが、無くなって直ぐには再支給されず、PX等で購入することが多かった様です。
理由としては常時中隊全員分のストックが有ったのではなく、請求に基づき補充されるので補給からの払い出しのタイミングが合わない事が多々有った為です。
また支給品は銘柄指定は出来ず、補充された物を受領するので好みで購入することも有ったのではないでしょうか?

〈milkーiーdent〉
練り歯磨きで、金属チューブです。
自分が小学生の頃は材質は違いますが、この様な金属チューブで捻り出す時に途中が切れてはみ出した思いがあります。
このコレクションは数十年前にヨーロッパで大量にデッドストックが発見され手に入った物で、比較的最近までよく見る事が出来た銘柄です。







〈craing martin〉
この銘柄は先に紹介した物と同じCOMFORTと言うメーカーの物です。
同じく練り歯磨きです。
基本的にどこのメーカーでも練りと粉は生産していた様です。







〈KOLYNOS〉
粉歯磨き粉です。
アメリカでは画像のようにブリキ製の容器に入って販売されていました。
同じメーカーの同じ銘柄でも容器のサイズが幾つかある物も存在し、多くは所謂トラベルセットに入れられるミニサイズでした。




〈SQUIBB〉






〈DR.LYON'S〉







画像は各容器のサイズ比較です。
右端は30-06弾の薬莢です。




残念ながら練り歯磨きも粉歯磨き粉もリプロダクションや代用品が無いため、実物の容器に現在販売されている粉歯磨き粉を入れて利用するか、手頃なサイズの練り歯磨きに作成したパッケージを張り付けて使用しています。  続きを読む
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Posted by Msg.Nakanishi at 01:48Comments(2)歯磨き

2012年05月28日

歯ブラシVol.2

前回に続き歯ブラシケースの紹介です。

ここで紹介するのは2種類ですが、実際には様々な色や形態がありました。
またこのケースが官給品かは現在わかりません。
1941年の教範には歯ブラシのみが図説で示されておりケースはありませんが、シェービングキットがシェーバーのみの図説であるのに、実際にはケースで支給されていることを考えれば、支給品で歯ブラシケースも現在のところ存在するのかな程度の認識です。



両方ともセルロイド製です。下のケースは水抜きの穴があります。
製造メーカーは同じくセルロイド製の石鹸ケースも作っていた様で、同じ色の石鹸ケースも存在します。




〈代用品〉
右が代用品で左は前回紹介したCUPONT製の物です。
ハンドル、ブラシの形状とも1940年代の一般的特徴に近い形状です。
ハンドルの色も赤、青、橙とあり選べます。



この代用品はとある場所で手に入ります。
何処で手に入るか此処では残念ながらお教えできません。
直接BCoに参加して聞いてください。 http://www.facebook.com/Bco.HQ


  
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Posted by Msg.Nakanishi at 13:43Comments(0)歯磨き

2012年05月28日

歯ブラシ





今回は歯ブラシの紹介です。

歯ブラシは支給品で有りましたが、当然自費購入品の使用もありました。
官給品がどのくらいの頻度で交換されていたかは分かりませんが、PXで購入していた事を考えるとそう頻繁に交換が成されていなかったようです。

歯ブラシの種類はメーカーも多く把握できません。
紹介の歯ブラシも一部に過ぎず、当時の代表的なものとも限りません。

当時の広告では「Dr.West's」の物をよく見かけますが、一般に広く使われたとも限りません。

〈1940年広告〉



〈1943年広告〉




以下比較的よく見られたメーカーの物をご紹介します。

〈Dr.West's〉
先に紹介した広告のメーカーの物です。
紙箱に入って販売されていた物です。










〈Pro-phy-lac-tic〉
この歯ブラシは銃手入具を購入した時に、手入具袋の中に一緒に入っていたものです。
当時野戦では銃に付いた泥や埃を、使い古しの歯ブラシやシェービングブラシ等を使い手入れしていました。










〈CUPONT〉
このメーカーの物もよく広告に見られました。
ブラシ部分がセロハンで包まれています。
セルロイドの色つきハンドルは、当時よく見られる物です。










〈ECLIPSE〉
最後に紹介するこの歯ブラシは大阪のMASHで現在でも手に入りますが、あまり聞かないメーカーです。
ハンドルの色は右が白で左が赤になります。
ブラシの形状もそれぞれ違うのが確認出来ますでしょうか?
友人はこの歯ブラシを実際に使用したのですが、製造から何十年と経っているためブラシが抜けて使い物に成らなかったそうです。










以上、自分のコレクションからの紹介でしたが、各社ともブラシ、ハンドルの形状、色などは何種類もバリエーションがあるので、紹介の物だけではないことに注意してください。

次回は歯ブラシケースとリエナクトで使える代用品の紹介です。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 13:22Comments(0)歯磨き

2012年05月24日

タオル2




前回のタオルの続きです。


〈タオル〉
紹介の物は所謂バスタオルと呼ばれる物です。
品目名は勉強不足で不明で、このタオルが兵士に実際支給されたのかも勉強不足のため不明です。
しかし写真で使用している者も散見され、映画を参考にするのは良くありませんが、1950年代頃の古い映画でも使用しているのが見られます。
現在のところ支給品か私物かはグレーです。
ただし将校には支給されたとがはっきりしています。
サイズは横51cm×縦95.3cmで、ハックタオルより大きくなっています。




このタオルは※PX品と言う事で購入しており、タオルの淵にメーカータグがあります。
この様な日用品に関しては民製品が多く、民間タグだから官給品では無いとも言い切れません。
しかしこのタオルについては民製品でしょう。官給品であれば業者は堂々とアピールするはずです。
私が購入した業者は官民不明な物を偽って販売しない優良な業者ですね。





〈代用品〉
このタオルは出来の良いリプロダクションが無いため、リエナクやリビングヒストリーで使える代用品と比較してみます。

左が代用品の年代不明なアメリカ軍の物で、右が大戦オリジナル。
代用品のサイズは横51.4cm×縦98cmと、大戦の物と殆ど変わりません。
色については代用品は青みがかったODです。
因みにオリジナルは未使用、代用品は使用済みです。




代用品とオリジナルの生地質も差ほど変わりはありません。
唯一大きな違いは端末上下2本のラインです。
各ラインの幅は、右のオリジナルは下ライン5.9cm、上ライン1.6cm。
左の代用品は下ライン3.5cm、上ライン2cmとなっています。
並べて比べると目立ちますが、単体使用であれば違和感の無い物です。
リプロダクションも良い物が無くベトナム戦での代用にも最適なため、最近は販売しているのを見ませんが、見つけた時は購入する事をお勧めします。





(※PX=ポストエクスチェンジの略で軍直営売店の事)  
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Posted by Msg.Nakanishi at 19:33Comments(0)タオル

2012年05月23日

タオル

まだ靴や帽子等の支給品を紹介していませんが、そろそろ日用品の紹介を始めようと思います。
紹介していない支給品は合間を見て紹介をしようと考えています。


〈タオル〉
まず最初はタオルの紹介です。
下に引かれているのが今で言うバスタオルで、上に置かれているのがハンドタオルのような物です。




〈ハックタオル〉
まずはハンドタオルのような物から紹介していきます。
このタオルはハックタオルと呼ばれる物で、兵士1人に二枚支給された物です。
サイズは横43.4cm×縦80cmのコットン製です。
ご覧の通り何の飾り気もありません。
このハックタオルや靴下、ウールグラブ、ウールスカーフなど一部の被服等には生産年やストックナンバーが無い物が存在します。
これは納入時に10足梱包や12枚梱包等で情報が記された紙帯により纏められ、箱詰めされるため単品では官給品であるかが解りづらい物が有りました。





生地は現在のタオルの様に毛羽立っておらず、ドイツ軍のタオルと同じような生地になっています。
日本では手拭いをタオルとしていますが、この当時は何処の国でも似たような物が支給されていた様です。
紹介しているタオルは1942年以降生産の物ですが、それ以前はフットロッカーの紹介で書いた通りタオルは白色で生産支給されていました。





〈リプロダクション〉
折角ですのでリエナクやリビングヒストリーで使えるリプロと比べてみます。
右がオリジナルで左の物がWPG製のリプロダクションです。
リプロダクションの物のサイズは横43.4cm×縦80cmとなっており、オリジナルとほぼ同じです。
色が弱冠濃い色ですが、使用していけばオリジナルと同じような薄さに成りそうです。
因みに画像のオリジナルは未使用です。




下リプロ、上オリジナル。
生地目もオリジナルに近く、風合いも良く再現されています。




このハックタオルのリプロダクションはWPGだけリリースしている物で言ってしまえば、こんな物を真面目に作る業者も少ないので、在庫のあるうちに購入されるのをお勧めします。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 18:35Comments(0)タオル

2012年05月21日

個人支給被服

今回は個人支給被服の営舎内での整頓要領です。
残念と言うか流石に営舎ラックやロッカーは持って居ませんので、部屋にあるラックに吊るした状態で展示しています。




上画像はラック若しくはロッカーの整頓要領です。
左からレインコート、オーバーコート、サービスコート、フィールドジャケット、ウールシャツ2枚、ウールトラウザース2本、コットンシャツ2枚、コットントラウザース2本、ファティーグジャケット、ファティーグトラウザースの順に列べます。
ここで示した並びは基準で、部隊によりオフシーズンの物はフットロッカーに仕舞う様に規定している所もありました。





ここで紹介した被服はフットロッカーに有るものを含めて個人支給の被服になりますが、これ以外にファティーグハットがフットロッカーに格納され、ベット下にサービスシューズ2足、営内スリッパ、シャワーサンダル、駐屯している地域によりオーバーシューが支給されていました。
また41年以前はギャリソンキャップの他サービスキャップ、キャンペーンハット、ギャリソンベルトが支給されておりキャップ、ハットはハンガーラックの上又ははロッカー内上段に、ギャリソンベルトはロッカー扉裏又はハンガーラックの左に掛け格納するよう規定がありました。


〈営舎用ハンガー〉



上画像は1944年製営舎用ハンガーです。
これ以前は針金ハンガーを支給、使用していた様です。




質の悪い合板を切り抜き製造されています。
強度もコート等の重量が有るものを掛けると、簡単に割れそうな物です。
使うのも恐ろしいのでコレクションとなっています。


以上ここまで簡単に個人支給品等を一通り紹介してきましたが、他にも体育館訓練着(スエット上下、シャツ、シューズ)や部隊装備被服、部隊装備等がありますが、次回からの細部物品紹介で合わせて展示していきます。   
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Posted by Msg.Nakanishi at 17:42Comments(0)フットロッカー

2012年05月16日

フットロッカーディスプレイ Vlo.2

今回は引き続きフットロッカーの紹介です。




上の画像は中仕切りの下の整頓要領になります。

左下からウールアンダーシャツ4枚、ウールドラウアー4枚、タオル、サマーアンダーシャツ4枚、サマードラウアー4枚。
ウールアンダーシャツ、ウールドラウアーは1着づつ白い物が有りますが、1942年まで全ての下着や靴下、タオル等は白で生産され、それ以降も在庫が有る限り使用されていますので、この様に混在も存在します。
※在庫とは部隊保有の在庫であり、被服廠の在庫ではありません。
左上にはウールスカーフ、ウールグラブ、ギャリソンキャップ、ウールニットキャップ。
右上はウールセーターが収納されています。

整頓要領は基本的には画像の通りですが、例に漏れず収納物等は部隊で統制される物もあります。
整頓要領が部隊毎に変わるのは、支給される物や種類が変化するためです。
何故変化するかと言うと、日用品等の消耗品は各駐屯地近傍の業者から仕入れたり、職種によって装備が変化するためです。
また統制が部隊毎に変わるのは、営舎内備品の違いや建物の構造の違いにより変わります。


営舎備品であるフットロッカーは兵隊の唯一私物が入れる事が出来るスペースの様に思われそうですが、実は営舎備品にはユニフォームロッカーも兵士一人に与えられています。
しかしそれは平時の話しであり、有事の増員ではフットロッカーのみになります。
有事、平時の営舎内は映画でも見ることが出来るので参考にどうぞ。
(平時「地上より永遠に」、有事「ソルジャーストーリー」「ブルースが聞こえる」)

〈1968年製フットロッカー〉






上の画像は自分が何時も代用品として使用している68年製フットロッカーです。
このタイプは1944年から生産がされたタイプです。
本体は木製で中に仕切りがあり、2段構造になっています。

因みにフットロッカー自体は年代に拘らなければ国内でも比較的手に入りますが、中仕切りが欠品している物が多いのが泣かされます。


〈1942年製フットロッカー〉









上の画像は戦中生産のフットロッカーになります。
戦前の物より使用している木材が安いバルサ材になっています。
画像3枚目は横の取手ですが、金属ハンドルは残念ながら後付けです。


〈WW2将校用フットロッカー〉






将校用フットロッカーは前に説明したように私物購入品になります。
画像の所有物は残念ながら中仕切りが欠品しています。
また金属部品が錆びており、鉄である事から1943年から1944年生産と思われます。
それ以前であれば金属部品は真鍮を使っております。
本体の材質はファイバー製(圧縮された紙に樹脂をコートした物)で兵隊用の物よりサイズが大きくなっています。
内装は兵隊用の物はODに塗装されただけの木製ですが、将校用の物は木枠に内張(壁紙の様な)がなされており見た目が良いです。
この内装の内張は中仕切りにもなされていました。また将校用の中仕切りは3つのスパンに仕切りがなされていました。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 21:32Comments(0)フットロッカー

2012年05月14日

フットロッカーディスプレイ

先週はGWの代休をもらえ画像を撮る機会があったので、続けての紹介です。
例によって勘違いや間違いも有りますので、お気づきな点が有ればご指摘願います。
質問や疑問もお寄せ下さい。




画像は営舎内で使用されるフットロッカーの中身上段を再現した物です。

使用しているフットロッカーは残念ながら69年製の物ですが、1944年からの物と
大きな変更は有りません。

このフットロッカーは隊舎備品であり、兵士が戦場へ持って行くことは有りません。
一方将校は個人物品ですので中隊で輸送されます。また転属するときも持って異動
することになります。

フットロッカーの配置はベッドの足元、通路側に置かれる事が基本のようですが
各駐屯地、部隊により規定は若干変わりました。

フットロッカー内の配置は点検を受ける前提の整頓された状況です。
これも規定がありますが、やはり部隊によって統制されるので物や配置は
色々有るようです。

左側にはハックタオルの上に洗面道具等を並べ、右側には靴下、各種教範、靴手入れ具
ネクタイ、ハンカチ、裁縫道具等が並べられています。

ハックタオルは2枚、靴下はクッション付きの物が5足、サービスドレス用が5足、ハンカチ
4枚が支給されていました。

次回はフットロッカーの下段と1942年製フットロッカー、将校用フットロッカーを
紹介します。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 12:01Comments(0)フットロッカー

2012年05月13日

基本装備

GW期間は仕事で間が空いてしまいました。
基本的に月1~2回の更新頻度になりそうですが、よろしくお願いします。

最初の説明では日用品を紹介と書きましたが、やはり基本装備をご紹介せずに
進むのも面白く無いので簡単にご紹介しておきます。





上の画像は歩兵科の1943年以降の基本的な野戦装備です。
この配列は装備点検で行う配列で、年代や部隊によって若干の相違がありますが
基本的にはこの並べ方です。
※撮影スペースの都合上、画像には嘘の配列がありますので注意してください。

点検では紛失、損耗、手入れを点検官が巡回して見て回ります。

下着類、レインコート、洗面用具は個人支給品ですが、その他の装具は部隊装備品
ですので他部隊へ転属となれば全て返納し、新たに着隊した部隊で受領となります。

画像の装備などについての説明は改めてやりたいと考えていますが、質問には随時お答えします。

次回は要望があれば個人支給品の紹介を考えています。
要望がなければ日用品紹介に移りたいと思います。

  
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Posted by Msg.Nakanishi at 06:12Comments(2)基本装備

2012年04月22日

日系部隊の基礎知識

先回、生活小物の紹介と書きましたがGW開けまで諸事情につきお預けです…
その間何か思い付いた事でも書き留めてみます。

と言う事で日系部隊について書いてみたいと思います。
現在資料も手元に無く記憶のみですので勘違い、間違いも有りますので気がついた方はご指摘願います。


日系部隊とは明治以降渡米した日本人(一世)の息子たち(二世、三世)、で編成された部隊です。
渡米からの歴史については他のHPや各種書物があるので割愛します。

下記に非常に簡潔明瞭に日系部隊の歴史を纏めた先輩HPが有りますのでご紹介しておきます。
http://hawkeye.m78.com/442nd.htm

一纏めに日系部隊或いは442連隊と紹介される事が多いですが、幾つかのグループ分けが出来ます。

大きく分けてハワイ出身者、本土出身者、帰米組のグループです。
更に戦前徴兵者、戦前志願者、戦中志願者のほか少数の混血者やハワイ人、1名の朝鮮系アメリカ人がいます。

日系部隊と言っても指揮官たる将校は白人で有ることが規定されていましたが、必ずしも守られてはいませんでした。
特に最初に編成された100大隊ではROTCの将校等が中隊長の職に就いています。

先に述べた通り100大隊と442連隊は一纏めに日系部隊とされますが、この二つの部隊は性質の違う部隊になります。

100大隊はハワイにおいて戦前から軍務に就いていた者と戦前徴兵者で編成されています。

442連隊は本土において戦前から軍務に就いていた者と、ハワイ・本土の志願者で編成されており、中隊長クラスの指揮官は工兵中隊長を除き白人が就いていました。
(余談ではありますが、日系部隊に配属された将校はイタリア系、ドイツ系が多かったそうです。)

しかし戦闘が始まり損耗が多くなり、100大隊は442連隊の1大隊から補充を受けるようになり、日をおうごとに志願者の数が占めるようになります。

一方442連隊は欧州へ向かう際に1大隊は、100大隊への補充で人員が減り残りを各大隊へ基幹要員を本土に教育大隊として残し、1944年8月に100大隊を1大隊の代わりに編入させました。

戦争が始まり日系人の徴兵が無くなりましたが、1944年からは再び日系人も選抜徴兵の対象となっています。



とここまで書きましたが、携帯からだと辛い…(w
ザックリと書いたので基礎知識になるか怪しいですが、日系人(日系部隊)と言ってもその実態は複雑なもので、一つの民族を調べる様なもので、そこにアメリカやハワイ、ヨーロッパの風俗・文化も入るので実際にはより複雑になります。考える材料になればと思います。

何か疑問、質問があれば何なりとどうぞ♪  
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Posted by Msg.Nakanishi at 19:14Comments(0)

2012年04月20日

はじめに

このブログではWW2アメリカ陸軍100大隊(442連隊)で使用された装備などを、自分のコレクションから紹介していきたいと思います。

まだまだバリエーションなどは豊富ではありませんし、知識も十分ではないのでご指摘など御座いましたらよろしくお願いします。




取りあえずは日用品を紹介して行こうと思いますが、更新はゆっくりですので長い目でみてやって下さい。

何か希望や質問が有りましたら、自分の知識の範囲でお答えしたいと思いますのでお気軽にどうぞ♪  
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Posted by Msg.Nakanishi at 01:50Comments(5)