2012年05月21日
個人支給被服
今回は個人支給被服の営舎内での整頓要領です。
残念と言うか流石に営舎ラックやロッカーは持って居ませんので、部屋にあるラックに吊るした状態で展示しています。
上画像はラック若しくはロッカーの整頓要領です。
左からレインコート、オーバーコート、サービスコート、フィールドジャケット、ウールシャツ2枚、ウールトラウザース2本、コットンシャツ2枚、コットントラウザース2本、ファティーグジャケット、ファティーグトラウザースの順に列べます。
ここで示した並びは基準で、部隊によりオフシーズンの物はフットロッカーに仕舞う様に規定している所もありました。
ここで紹介した被服はフットロッカーに有るものを含めて個人支給の被服になりますが、これ以外にファティーグハットがフットロッカーに格納され、ベット下にサービスシューズ2足、営内スリッパ、シャワーサンダル、駐屯している地域によりオーバーシューが支給されていました。
また41年以前はギャリソンキャップの他サービスキャップ、キャンペーンハット、ギャリソンベルトが支給されておりキャップ、ハットはハンガーラックの上又ははロッカー内上段に、ギャリソンベルトはロッカー扉裏又はハンガーラックの左に掛け格納するよう規定がありました。
〈営舎用ハンガー〉
上画像は1944年製営舎用ハンガーです。
これ以前は針金ハンガーを支給、使用していた様です。
質の悪い合板を切り抜き製造されています。
強度もコート等の重量が有るものを掛けると、簡単に割れそうな物です。
使うのも恐ろしいのでコレクションとなっています。
以上ここまで簡単に個人支給品等を一通り紹介してきましたが、他にも体育館訓練着(スエット上下、シャツ、シューズ)や部隊装備被服、部隊装備等がありますが、次回からの細部物品紹介で合わせて展示していきます。
残念と言うか流石に営舎ラックやロッカーは持って居ませんので、部屋にあるラックに吊るした状態で展示しています。
上画像はラック若しくはロッカーの整頓要領です。
左からレインコート、オーバーコート、サービスコート、フィールドジャケット、ウールシャツ2枚、ウールトラウザース2本、コットンシャツ2枚、コットントラウザース2本、ファティーグジャケット、ファティーグトラウザースの順に列べます。
ここで示した並びは基準で、部隊によりオフシーズンの物はフットロッカーに仕舞う様に規定している所もありました。
ここで紹介した被服はフットロッカーに有るものを含めて個人支給の被服になりますが、これ以外にファティーグハットがフットロッカーに格納され、ベット下にサービスシューズ2足、営内スリッパ、シャワーサンダル、駐屯している地域によりオーバーシューが支給されていました。
また41年以前はギャリソンキャップの他サービスキャップ、キャンペーンハット、ギャリソンベルトが支給されておりキャップ、ハットはハンガーラックの上又ははロッカー内上段に、ギャリソンベルトはロッカー扉裏又はハンガーラックの左に掛け格納するよう規定がありました。
〈営舎用ハンガー〉
上画像は1944年製営舎用ハンガーです。
これ以前は針金ハンガーを支給、使用していた様です。
質の悪い合板を切り抜き製造されています。
強度もコート等の重量が有るものを掛けると、簡単に割れそうな物です。
使うのも恐ろしいのでコレクションとなっています。
以上ここまで簡単に個人支給品等を一通り紹介してきましたが、他にも体育館訓練着(スエット上下、シャツ、シューズ)や部隊装備被服、部隊装備等がありますが、次回からの細部物品紹介で合わせて展示していきます。
2012年05月16日
フットロッカーディスプレイ Vlo.2
今回は引き続きフットロッカーの紹介です。
上の画像は中仕切りの下の整頓要領になります。
左下からウールアンダーシャツ4枚、ウールドラウアー4枚、タオル、サマーアンダーシャツ4枚、サマードラウアー4枚。
ウールアンダーシャツ、ウールドラウアーは1着づつ白い物が有りますが、1942年まで全ての下着や靴下、タオル等は白で生産され、それ以降も在庫が有る限り使用されていますので、この様に混在も存在します。
※在庫とは部隊保有の在庫であり、被服廠の在庫ではありません。
左上にはウールスカーフ、ウールグラブ、ギャリソンキャップ、ウールニットキャップ。
右上はウールセーターが収納されています。
整頓要領は基本的には画像の通りですが、例に漏れず収納物等は部隊で統制される物もあります。
整頓要領が部隊毎に変わるのは、支給される物や種類が変化するためです。
何故変化するかと言うと、日用品等の消耗品は各駐屯地近傍の業者から仕入れたり、職種によって装備が変化するためです。
また統制が部隊毎に変わるのは、営舎内備品の違いや建物の構造の違いにより変わります。
営舎備品であるフットロッカーは兵隊の唯一私物が入れる事が出来るスペースの様に思われそうですが、実は営舎備品にはユニフォームロッカーも兵士一人に与えられています。
しかしそれは平時の話しであり、有事の増員ではフットロッカーのみになります。
有事、平時の営舎内は映画でも見ることが出来るので参考にどうぞ。
(平時「地上より永遠に」、有事「ソルジャーストーリー」「ブルースが聞こえる」)
〈1968年製フットロッカー〉
上の画像は自分が何時も代用品として使用している68年製フットロッカーです。
このタイプは1944年から生産がされたタイプです。
本体は木製で中に仕切りがあり、2段構造になっています。
因みにフットロッカー自体は年代に拘らなければ国内でも比較的手に入りますが、中仕切りが欠品している物が多いのが泣かされます。
〈1942年製フットロッカー〉
上の画像は戦中生産のフットロッカーになります。
戦前の物より使用している木材が安いバルサ材になっています。
画像3枚目は横の取手ですが、金属ハンドルは残念ながら後付けです。
〈WW2将校用フットロッカー〉
将校用フットロッカーは前に説明したように私物購入品になります。
画像の所有物は残念ながら中仕切りが欠品しています。
また金属部品が錆びており、鉄である事から1943年から1944年生産と思われます。
それ以前であれば金属部品は真鍮を使っております。
本体の材質はファイバー製(圧縮された紙に樹脂をコートした物)で兵隊用の物よりサイズが大きくなっています。
内装は兵隊用の物はODに塗装されただけの木製ですが、将校用の物は木枠に内張(壁紙の様な)がなされており見た目が良いです。
この内装の内張は中仕切りにもなされていました。また将校用の中仕切りは3つのスパンに仕切りがなされていました。
上の画像は中仕切りの下の整頓要領になります。
左下からウールアンダーシャツ4枚、ウールドラウアー4枚、タオル、サマーアンダーシャツ4枚、サマードラウアー4枚。
ウールアンダーシャツ、ウールドラウアーは1着づつ白い物が有りますが、1942年まで全ての下着や靴下、タオル等は白で生産され、それ以降も在庫が有る限り使用されていますので、この様に混在も存在します。
※在庫とは部隊保有の在庫であり、被服廠の在庫ではありません。
左上にはウールスカーフ、ウールグラブ、ギャリソンキャップ、ウールニットキャップ。
右上はウールセーターが収納されています。
整頓要領は基本的には画像の通りですが、例に漏れず収納物等は部隊で統制される物もあります。
整頓要領が部隊毎に変わるのは、支給される物や種類が変化するためです。
何故変化するかと言うと、日用品等の消耗品は各駐屯地近傍の業者から仕入れたり、職種によって装備が変化するためです。
また統制が部隊毎に変わるのは、営舎内備品の違いや建物の構造の違いにより変わります。
営舎備品であるフットロッカーは兵隊の唯一私物が入れる事が出来るスペースの様に思われそうですが、実は営舎備品にはユニフォームロッカーも兵士一人に与えられています。
しかしそれは平時の話しであり、有事の増員ではフットロッカーのみになります。
有事、平時の営舎内は映画でも見ることが出来るので参考にどうぞ。
(平時「地上より永遠に」、有事「ソルジャーストーリー」「ブルースが聞こえる」)
〈1968年製フットロッカー〉
上の画像は自分が何時も代用品として使用している68年製フットロッカーです。
このタイプは1944年から生産がされたタイプです。
本体は木製で中に仕切りがあり、2段構造になっています。
因みにフットロッカー自体は年代に拘らなければ国内でも比較的手に入りますが、中仕切りが欠品している物が多いのが泣かされます。
〈1942年製フットロッカー〉
上の画像は戦中生産のフットロッカーになります。
戦前の物より使用している木材が安いバルサ材になっています。
画像3枚目は横の取手ですが、金属ハンドルは残念ながら後付けです。
〈WW2将校用フットロッカー〉
将校用フットロッカーは前に説明したように私物購入品になります。
画像の所有物は残念ながら中仕切りが欠品しています。
また金属部品が錆びており、鉄である事から1943年から1944年生産と思われます。
それ以前であれば金属部品は真鍮を使っております。
本体の材質はファイバー製(圧縮された紙に樹脂をコートした物)で兵隊用の物よりサイズが大きくなっています。
内装は兵隊用の物はODに塗装されただけの木製ですが、将校用の物は木枠に内張(壁紙の様な)がなされており見た目が良いです。
この内装の内張は中仕切りにもなされていました。また将校用の中仕切りは3つのスパンに仕切りがなされていました。
2012年05月14日
フットロッカーディスプレイ
先週はGWの代休をもらえ画像を撮る機会があったので、続けての紹介です。
例によって勘違いや間違いも有りますので、お気づきな点が有ればご指摘願います。
質問や疑問もお寄せ下さい。
画像は営舎内で使用されるフットロッカーの中身上段を再現した物です。
使用しているフットロッカーは残念ながら69年製の物ですが、1944年からの物と
大きな変更は有りません。
このフットロッカーは隊舎備品であり、兵士が戦場へ持って行くことは有りません。
一方将校は個人物品ですので中隊で輸送されます。また転属するときも持って異動
することになります。
フットロッカーの配置はベッドの足元、通路側に置かれる事が基本のようですが
各駐屯地、部隊により規定は若干変わりました。
フットロッカー内の配置は点検を受ける前提の整頓された状況です。
これも規定がありますが、やはり部隊によって統制されるので物や配置は
色々有るようです。
左側にはハックタオルの上に洗面道具等を並べ、右側には靴下、各種教範、靴手入れ具
ネクタイ、ハンカチ、裁縫道具等が並べられています。
ハックタオルは2枚、靴下はクッション付きの物が5足、サービスドレス用が5足、ハンカチ
4枚が支給されていました。
次回はフットロッカーの下段と1942年製フットロッカー、将校用フットロッカーを
紹介します。
例によって勘違いや間違いも有りますので、お気づきな点が有ればご指摘願います。
質問や疑問もお寄せ下さい。
画像は営舎内で使用されるフットロッカーの中身上段を再現した物です。
使用しているフットロッカーは残念ながら69年製の物ですが、1944年からの物と
大きな変更は有りません。
このフットロッカーは隊舎備品であり、兵士が戦場へ持って行くことは有りません。
一方将校は個人物品ですので中隊で輸送されます。また転属するときも持って異動
することになります。
フットロッカーの配置はベッドの足元、通路側に置かれる事が基本のようですが
各駐屯地、部隊により規定は若干変わりました。
フットロッカー内の配置は点検を受ける前提の整頓された状況です。
これも規定がありますが、やはり部隊によって統制されるので物や配置は
色々有るようです。
左側にはハックタオルの上に洗面道具等を並べ、右側には靴下、各種教範、靴手入れ具
ネクタイ、ハンカチ、裁縫道具等が並べられています。
ハックタオルは2枚、靴下はクッション付きの物が5足、サービスドレス用が5足、ハンカチ
4枚が支給されていました。
次回はフットロッカーの下段と1942年製フットロッカー、将校用フットロッカーを
紹介します。