2012年10月20日
ヘアコーム
今回紹介するのは櫛です。
軍隊では身だしなみも重要な指導事項となっており、この時代の軍隊では各国が同じ様に櫛を支給していました。
また、今の様にアメリカ軍は短髪ではなくドイツ軍と同じくサイドを刈り上げたスタイルで、これは世界的に当時スタンダードな髪形でした。
ドイツ軍は他の国に比べサイドの刈り込みがきつく、独特なスタイルとなっているのが知られますが、規則的には違反となっています。
例外的に日本軍では櫛が必要無い髪形でしたが、頭を丸めると言った事も意味がある事でしたが、話が逸れるので説明省略します。
下の画像上が戦前支給品で、2つ目、3つ目が戦中支給品で一番下の物がPX等での自費購入品です。
戦前支給品は材質が天然素材(勉強不足で詳細不明です)であり、合衆国陸軍の表示が成されています。
基本的にこの表示やU.S.の物は官給品にのみ成される事になっています。
画像下の物が戦中支給品で材質がプラスチックで生産された物です。
この画像の物も上の物と同じく戦中支給品ですが、メーカーが同じでも書体が違う物です。
理由は生産年の違いと思われます。上の画像は1942~43年生産、この画像の物は1944年生産と書体と仕上げから思われます。
この画像の物は自費購入品です。
材質はプラスチックで官給品と同じですが、仕上げが違います。
自費購入品の革ケース。
各駐屯地に同じ物が販売されていた様で、各駐屯地の名が入った物があります。
駐屯地名のシェルビー、所在地のハッティスバーグ市と入っています。
この自費購入品のケースには、アクセサリーとして爪ヤスリが付属しています。
爪ヤスリは金属製の物が付属。
2012年10月15日
石鹸・石鹸箱
今回の紹介は石鹸箱と石鹸です。
石鹸箱は戦前は金属製の物が支給されていましたが、戦争突入後はプラスチックの物が主流になりました。
例に漏れず種類は多く、とても全てを揃えるのは難しいです。
先ずはプラスチックの物です。
紹介の物は黒ですが、ベージュや赤等の色もあり、柄も様々な物が有りました。
次に紹介の物は戦前から戦争突入までの支給品で、比較的一般的な物です。
この支給品は黒く処理されていますが、金属地の物も存在します。
次の物も戦前の支給品ですが、先に紹介した物よりもしっかりとした作りで、ODに処理されています。
次に石鹸の紹介です。
右がタイプⅠ、左がタイプⅡです。
違いは大きさだけで、性質は同じ物です。
大きさの違いが用途による物か、年代による物かは勉強不足の為に今のところ分かりません…。
推測になりますが、タイプⅠは10in1レーション等に同封される分隊用で、タイプⅡが個人へ支給される物かも知れません。
タイプⅠ、Ⅱ共にパッケージに書かれた内容はほぼおなじで、その内容は
「この石鹸は軟水、硬水若しくは海水でも使え、髭剃り等の洗面、被服の洗濯、食器の洗浄、各種装備などを洗う事が出来る。
再び使う際は防水紙か携行食の袋に入れて運べ。」
と言う様な事が書いてありますが、自分の英語は怪しいので、間違いを指摘して頂けると有り難いです。
タイプⅡAとあるので、小改良が有った様ですが細部不明。
この説明にはハッキリと「Kレーションの袋に入れて運べ」と書いています。
次に紹介する石鹸は民生品のパッケージですが、このままで支給される事も多く有った様です。
サイズはタイプⅡと同じ程です。
説明書きとサイズからタイプⅡを個人支給品と推察しています。
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2012年10月09日
シェービングクリーム
今回の紹介はシェービングクリームです。
画像の物は当時の銘柄の一部で、他にも多くの種類、メーカーが有りました。
下に紹介している物はチューブ式のクリームで、当時の兵士達は掌でブラシを使用し泡立てる事が多かった様です。
この四角い小箱の物はシェービングカップに入れて使用する物です。
国内では兵舎で使用されましたが、遠征地では兵は使用困難であり主に荷物に余裕のある将校が使用していた様です。