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Posted by ミリタリーブログ at

2012年06月13日

リエナクトメント?

今回は趣向を変えて自分が行っているリエナクトについて書いてみます。

まずミリタリーに限らず趣味には幅があります。
ミリタリーとしては
・戦史
・車輌
・航空機
・艦船
・軍服
・火器
・無線

更に
・コスプレ
・サバゲ
・コレクション
・ゲーム
・キャンプ
・プラモデル
・実車
・ラジコン
・映画

等の様に大別され勿論、上記以外のカテゴリーも含めこれが更に複合し目的に合せ収集する物も変わり、こだわりや
目的も変わり幅が大きくなっていきます。

自分の目指すリエナクトは当時の兵隊の生活に近づき体験するのが目的です。
当然その軍隊の行動や規範に基づきです。
リエナクトは更にその時代の生活、流行、風俗にも目を向け更にはその前の時代にも目を向ける事もあります。

しかしこのリエナクトと言うカテゴリーは日本ではまだ人気も少なく確立されていません。
リエナクトをしようと行動している人やグループは小数ながら存在はしますが、残念ながらしっかり出来ているとは言い難いです。
原因は軍の経験者が居ない事と、軍隊組織を理解出来ていないのが大きな原因だと思います。
リエナクトでは特に経験者が必要となります。
これは先に書いたように軍隊の行動や規範を行うのには教範を読むだけでは理解出来ない事が多く、経験者でないと分からないからです。
この為日本ではリエナクトがなかなか定着出来ないのです。
リエナクトとは研究した結果を実行する事と考えると分かり易いでしょうか?
表現力が乏しいので蘊蓄はこの辺にして、ここからは実際に行っている画像を紹介しておきます。

先ずはグループが初めて本格的に1夜2日の状況下を体験した写真です。
三重県某所で正月休みを利用し実施。当初は雪が無かったのですが、山に入る頃には一面雪に覆われてしまいましたが、幸か不幸か史実と同じ状況となりました。
歩兵が持って行動出来る物だけを持ち、実際の生活を体験してもらいました。
設定は1944年1月 カッシーノ攻略前の行動として服装、装備を規定しています。
このイベントではほぼ全員がODフィールドジャケットを着用していますが、最近の研究結果で実際この時期ほぼ全員がウィンターコンハットジャケット上下を着用していた可能性が高い事が分かりました。
この様に研究を重ね新に判明していく事もあり、そこがまたこの趣味の楽しい所です。



イベント実施場所の制約上ずっと攻撃前進を行うのは困難な事と、軍隊行動の基礎を体験する事を主眼にし、敵主陣地攻撃前の終結地の行動を実施し一人用小銃掩体を二名一組で3つと二人用小銃掩体1を作成、合わせて斥候行動の体験をしました。






夜間は交代で歩哨に就き翌朝の攻撃前進開始前で状況を終了しました。







次の一連の写真は石川県某所でこれまた正月休みを利用し実施した状況イベントです。
設定は1944年12月 シャンパンキャンペーン中のL中隊の設定だったと思います。
この時の状況は敵との接触線維持のため、示された地点を占領し監視の為の陣地を作る一連の状況でした。






この時は二人用小銃掩体を2名一組で構築し翌朝まで警戒を実施する予定でしたが、当初降っていた雪がミゾレになり、夜半から雨に変わり気温も低くオーバーシューズを履いていなかった初参加者がリアルにトレンチフットになる恐れもあったため、0100で状況を中止しました。
終了後は予め安全管理のため建てていた大型テントで朝まで休み、翌日はフリーとしました。











雪の中危険な様に思われそうですが、イベント参加には厳密な装備規定を儲け、最低限必要な物が揃ってない人は参加出来ないのと、中隊本部を設置し統制と補給(主に食事)を実施し安全管理には配慮しています。
かと言って物が揃ってない人は絶対に参加出来ないかと言うとそうではありません。
危険な前線経験は出来ませんが、それをサポートする中隊本部で参加が可能です。
他のミリタリーの趣味と違い、中隊本部の行動を体験出来るのもリエナクトの醍醐味です。
体力年令に関係無く趣味として出来るのです。


続いての写真はサムズミリタリア主催のウィンターフロントに於いて中隊本部勤務を実施したものです。
イベントの設定が西方戦線であったため、設定を合わせやすい1944年10月南フランス上陸直後で行いました。
中隊本部を実施するにあたり、事前に主催と調整し許可を得てやっております。



この時は中隊長としてフランス人リエナクターの友人が参加してくれました。
この時の様子はフランスのミリタリア誌に紹介されました。











次の写真はUSAR主催ののルマンディーイベントに参加した時の物で、82AB GIRで参加したものです。
夜のテントの中でポーカーをして実際に遊んでいます。
この時ばかりは442連隊ATCoの気分でいます。
(ATCoはドラグーン作戦時に連隊から離れ南フランスにグライダー降下しました。)










最後の写真はHGGイベント ヒュルトゲンの戦いで中隊炊事(KP)として参加したものです。
















以上簡単ではありましたが活動の一端をご紹介させていただきました。
これまで見た写真には戦闘中の写真はありませんでしたが、我々の活動が戦闘に至までの行動を重視しているためです。
しかし全く戦闘状況を実施しない訳ではありません。戦闘状況を再現するのも行動を主眼として実施します。
リエナクトにおいてエアガンでの撃ち合いはお勧めできません。かと言ってモデルガンでも撃ち合いはお勧め出来ません。
エアガンを使っての戦闘は射程が短く、モデルガンではヒット判定は難しいと言うのも理由ですが、行動を主体とするため撃ち合いの要素を入れるととかく映画の主人公的行動に陥り、再現とかけ離れる為です。
しかしそれも統制により出来ない訳でもありませんが、それにはやはり軍隊を理解している者が必要となってくるのです。

これまで紹介したイベントについては、BCo広報担当 先任のブログで詳しく紹介しています。
http://kfir.militaryblog.jp/  
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Posted by Msg.Nakanishi at 17:18Comments(0)リエナクト

2012年06月10日

シェービングキット Vol.2




前回から続きシェーバーの紹介です。

〈Gillette〉
紹介するこのシェーバーは軍用か民製品か不明です。
戦前から1941年までの支給品は、この様な金属ケースに布を張り付けたタイプの物でしたが、民製品転用でしたので判別が付きません。



シェーバーはオール金属で作られています。
残念ながらこのコレクションもブレードは欠品で、代わりにDOTブレードを入れています。




〈CLIX〉
このシェーバーはブレードが別売りとなっているPX品です。
PXでは民製品を販売されていますので、当時の銘柄であればコレクション対象になってしまいます。
ただしPX向けとして包装された物を納入することが多いため、明らかに民製品とは違う物もありますが、内容は軍・民大差ありませんでした。












内容は1943年以降のシェーバーと同じ物です。
このシェーバーのみの物も官給品で支給されている事もあります。
その場合は5枚ブレードを共に支給しており、ケースはありませんでした。




〈各社ブレード〉
ブレードも各社で種類がありました。
通常ケースに同封された自社の物が5枚入っており、使い切ると各人PXで替刃を購入していました。
官給品の替刃は歯磨き剤で説明した通り、なかなか直ぐには交換されません。
しかし、遠征先ではPXなどなかなか無いので、しっかり支給・交換されていた様です。




最後にブラス製シェーバーについて。
このシェーバーは10数年前にイギリスで大量にデッドストックで発見され、日本でも某ショップが輸入販売していましたが、これはアメリカ軍の物では無い可能性があります。
自分の推察としてはイギリス軍の物ではないかなと思っています。
(※画像は後程掲載予定)  
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Posted by Msg.Nakanishi at 16:55Comments(0)髭そり

2012年06月09日

シェービングキット




今回はシェーバーの紹介です。
上の画像はイメージで撮影してみました。
これまで紹介してきた日用品は規定によりハバーザックに入れるように入れ方を含め指示されていますが、実際の戦場ではバラックバック若しくはダッフルバック等に入れ、後方に置いていかれました。
髭を剃ったり身繕いをするのは後方の天幕地域で行う事が殆どです。

〈各種シェーバー〉
ここに紹介している物は官給品とPX品です。
様々なメーカーが納入しており、年代によって材質が変わったりとこれが全てではありません。




〈GEM〉
この銘柄の物も数年前に大量にデッドストックが発見され、現在でも比較的手に入りやすいです。












ブレードと一緒にプラスチックケースに入っています。
軍からの使用要求に基づき各社同じような形態になっています。



同封されている取り扱い説明書。
各社民製品をそのまま転用し納入しているようです。







〈STAR〉
先に紹介した物と色違いの箱に思えますが、こちらは1センチほど薄くなっています。
このデザインの物は1942年納入の物と思われます。












このシェーバーはブレードを挟む部分がジンクで作られている以外はプラスチック製です。
(接続部のネジは金属)
残念ながらこのコレクションにはブレードが入っていませんでした。



STARの通り柄の下に星のモールドがありました。




〈SIMPLEX〉
1943年納入以降はこの様にストックナンバーや名称が印字された紙箱になります。



残念な事に、購入時にケースを熱湯消毒をしようとして変形させてしまいました。



どのメーカーでもケースとセットになっているブレードは5枚入りです。
軍からの使用要求通りです。
このシェーバーは先のSTARと同じ作りです。



ブレード部に挟んでいる紙タグに「ミリタリーブレード」と書いてあるのが軍用らしくて面白いです。




次回に続きます。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 23:27Comments(0)髭そり

2012年06月09日

歯磨剤




今回紹介するのは歯磨き剤です。
現在では練り歯磨きが主として使われていますが、WW2当時は粉歯磨き粉がまだ多く使われていました。
練り歯磨きはWW1以降に普及しています。
世界的にもまだ粉歯磨き粉が多く使われていた時代でした。

今回紹介する歯磨き剤は販売されていた物の一部です。
メーカー、種類も多くまだまだコレクション出来ていません。

歯磨き剤は支給品でしたが、無くなって直ぐには再支給されず、PX等で購入することが多かった様です。
理由としては常時中隊全員分のストックが有ったのではなく、請求に基づき補充されるので補給からの払い出しのタイミングが合わない事が多々有った為です。
また支給品は銘柄指定は出来ず、補充された物を受領するので好みで購入することも有ったのではないでしょうか?

〈milkーiーdent〉
練り歯磨きで、金属チューブです。
自分が小学生の頃は材質は違いますが、この様な金属チューブで捻り出す時に途中が切れてはみ出した思いがあります。
このコレクションは数十年前にヨーロッパで大量にデッドストックが発見され手に入った物で、比較的最近までよく見る事が出来た銘柄です。







〈craing martin〉
この銘柄は先に紹介した物と同じCOMFORTと言うメーカーの物です。
同じく練り歯磨きです。
基本的にどこのメーカーでも練りと粉は生産していた様です。







〈KOLYNOS〉
粉歯磨き粉です。
アメリカでは画像のようにブリキ製の容器に入って販売されていました。
同じメーカーの同じ銘柄でも容器のサイズが幾つかある物も存在し、多くは所謂トラベルセットに入れられるミニサイズでした。




〈SQUIBB〉






〈DR.LYON'S〉







画像は各容器のサイズ比較です。
右端は30-06弾の薬莢です。




残念ながら練り歯磨きも粉歯磨き粉もリプロダクションや代用品が無いため、実物の容器に現在販売されている粉歯磨き粉を入れて利用するか、手頃なサイズの練り歯磨きに作成したパッケージを張り付けて使用しています。  続きを読む
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Posted by Msg.Nakanishi at 01:48Comments(2)歯磨き