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Posted by ミリタリーブログ at

2012年05月28日

歯ブラシVol.2

前回に続き歯ブラシケースの紹介です。

ここで紹介するのは2種類ですが、実際には様々な色や形態がありました。
またこのケースが官給品かは現在わかりません。
1941年の教範には歯ブラシのみが図説で示されておりケースはありませんが、シェービングキットがシェーバーのみの図説であるのに、実際にはケースで支給されていることを考えれば、支給品で歯ブラシケースも現在のところ存在するのかな程度の認識です。



両方ともセルロイド製です。下のケースは水抜きの穴があります。
製造メーカーは同じくセルロイド製の石鹸ケースも作っていた様で、同じ色の石鹸ケースも存在します。




〈代用品〉
右が代用品で左は前回紹介したCUPONT製の物です。
ハンドル、ブラシの形状とも1940年代の一般的特徴に近い形状です。
ハンドルの色も赤、青、橙とあり選べます。



この代用品はとある場所で手に入ります。
何処で手に入るか此処では残念ながらお教えできません。
直接BCoに参加して聞いてください。 http://www.facebook.com/Bco.HQ


  
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Posted by Msg.Nakanishi at 13:43Comments(0)歯磨き

2012年05月28日

歯ブラシ





今回は歯ブラシの紹介です。

歯ブラシは支給品で有りましたが、当然自費購入品の使用もありました。
官給品がどのくらいの頻度で交換されていたかは分かりませんが、PXで購入していた事を考えるとそう頻繁に交換が成されていなかったようです。

歯ブラシの種類はメーカーも多く把握できません。
紹介の歯ブラシも一部に過ぎず、当時の代表的なものとも限りません。

当時の広告では「Dr.West's」の物をよく見かけますが、一般に広く使われたとも限りません。

〈1940年広告〉



〈1943年広告〉




以下比較的よく見られたメーカーの物をご紹介します。

〈Dr.West's〉
先に紹介した広告のメーカーの物です。
紙箱に入って販売されていた物です。










〈Pro-phy-lac-tic〉
この歯ブラシは銃手入具を購入した時に、手入具袋の中に一緒に入っていたものです。
当時野戦では銃に付いた泥や埃を、使い古しの歯ブラシやシェービングブラシ等を使い手入れしていました。










〈CUPONT〉
このメーカーの物もよく広告に見られました。
ブラシ部分がセロハンで包まれています。
セルロイドの色つきハンドルは、当時よく見られる物です。










〈ECLIPSE〉
最後に紹介するこの歯ブラシは大阪のMASHで現在でも手に入りますが、あまり聞かないメーカーです。
ハンドルの色は右が白で左が赤になります。
ブラシの形状もそれぞれ違うのが確認出来ますでしょうか?
友人はこの歯ブラシを実際に使用したのですが、製造から何十年と経っているためブラシが抜けて使い物に成らなかったそうです。










以上、自分のコレクションからの紹介でしたが、各社ともブラシ、ハンドルの形状、色などは何種類もバリエーションがあるので、紹介の物だけではないことに注意してください。

次回は歯ブラシケースとリエナクトで使える代用品の紹介です。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 13:22Comments(0)歯磨き

2012年05月24日

タオル2




前回のタオルの続きです。


〈タオル〉
紹介の物は所謂バスタオルと呼ばれる物です。
品目名は勉強不足で不明で、このタオルが兵士に実際支給されたのかも勉強不足のため不明です。
しかし写真で使用している者も散見され、映画を参考にするのは良くありませんが、1950年代頃の古い映画でも使用しているのが見られます。
現在のところ支給品か私物かはグレーです。
ただし将校には支給されたとがはっきりしています。
サイズは横51cm×縦95.3cmで、ハックタオルより大きくなっています。




このタオルは※PX品と言う事で購入しており、タオルの淵にメーカータグがあります。
この様な日用品に関しては民製品が多く、民間タグだから官給品では無いとも言い切れません。
しかしこのタオルについては民製品でしょう。官給品であれば業者は堂々とアピールするはずです。
私が購入した業者は官民不明な物を偽って販売しない優良な業者ですね。





〈代用品〉
このタオルは出来の良いリプロダクションが無いため、リエナクやリビングヒストリーで使える代用品と比較してみます。

左が代用品の年代不明なアメリカ軍の物で、右が大戦オリジナル。
代用品のサイズは横51.4cm×縦98cmと、大戦の物と殆ど変わりません。
色については代用品は青みがかったODです。
因みにオリジナルは未使用、代用品は使用済みです。




代用品とオリジナルの生地質も差ほど変わりはありません。
唯一大きな違いは端末上下2本のラインです。
各ラインの幅は、右のオリジナルは下ライン5.9cm、上ライン1.6cm。
左の代用品は下ライン3.5cm、上ライン2cmとなっています。
並べて比べると目立ちますが、単体使用であれば違和感の無い物です。
リプロダクションも良い物が無くベトナム戦での代用にも最適なため、最近は販売しているのを見ませんが、見つけた時は購入する事をお勧めします。





(※PX=ポストエクスチェンジの略で軍直営売店の事)  
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Posted by Msg.Nakanishi at 19:33Comments(0)タオル

2012年05月23日

タオル

まだ靴や帽子等の支給品を紹介していませんが、そろそろ日用品の紹介を始めようと思います。
紹介していない支給品は合間を見て紹介をしようと考えています。


〈タオル〉
まず最初はタオルの紹介です。
下に引かれているのが今で言うバスタオルで、上に置かれているのがハンドタオルのような物です。




〈ハックタオル〉
まずはハンドタオルのような物から紹介していきます。
このタオルはハックタオルと呼ばれる物で、兵士1人に二枚支給された物です。
サイズは横43.4cm×縦80cmのコットン製です。
ご覧の通り何の飾り気もありません。
このハックタオルや靴下、ウールグラブ、ウールスカーフなど一部の被服等には生産年やストックナンバーが無い物が存在します。
これは納入時に10足梱包や12枚梱包等で情報が記された紙帯により纏められ、箱詰めされるため単品では官給品であるかが解りづらい物が有りました。





生地は現在のタオルの様に毛羽立っておらず、ドイツ軍のタオルと同じような生地になっています。
日本では手拭いをタオルとしていますが、この当時は何処の国でも似たような物が支給されていた様です。
紹介しているタオルは1942年以降生産の物ですが、それ以前はフットロッカーの紹介で書いた通りタオルは白色で生産支給されていました。





〈リプロダクション〉
折角ですのでリエナクやリビングヒストリーで使えるリプロと比べてみます。
右がオリジナルで左の物がWPG製のリプロダクションです。
リプロダクションの物のサイズは横43.4cm×縦80cmとなっており、オリジナルとほぼ同じです。
色が弱冠濃い色ですが、使用していけばオリジナルと同じような薄さに成りそうです。
因みに画像のオリジナルは未使用です。




下リプロ、上オリジナル。
生地目もオリジナルに近く、風合いも良く再現されています。




このハックタオルのリプロダクションはWPGだけリリースしている物で言ってしまえば、こんな物を真面目に作る業者も少ないので、在庫のあるうちに購入されるのをお勧めします。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 18:35Comments(0)タオル

2012年05月21日

個人支給被服

今回は個人支給被服の営舎内での整頓要領です。
残念と言うか流石に営舎ラックやロッカーは持って居ませんので、部屋にあるラックに吊るした状態で展示しています。




上画像はラック若しくはロッカーの整頓要領です。
左からレインコート、オーバーコート、サービスコート、フィールドジャケット、ウールシャツ2枚、ウールトラウザース2本、コットンシャツ2枚、コットントラウザース2本、ファティーグジャケット、ファティーグトラウザースの順に列べます。
ここで示した並びは基準で、部隊によりオフシーズンの物はフットロッカーに仕舞う様に規定している所もありました。





ここで紹介した被服はフットロッカーに有るものを含めて個人支給の被服になりますが、これ以外にファティーグハットがフットロッカーに格納され、ベット下にサービスシューズ2足、営内スリッパ、シャワーサンダル、駐屯している地域によりオーバーシューが支給されていました。
また41年以前はギャリソンキャップの他サービスキャップ、キャンペーンハット、ギャリソンベルトが支給されておりキャップ、ハットはハンガーラックの上又ははロッカー内上段に、ギャリソンベルトはロッカー扉裏又はハンガーラックの左に掛け格納するよう規定がありました。


〈営舎用ハンガー〉



上画像は1944年製営舎用ハンガーです。
これ以前は針金ハンガーを支給、使用していた様です。




質の悪い合板を切り抜き製造されています。
強度もコート等の重量が有るものを掛けると、簡単に割れそうな物です。
使うのも恐ろしいのでコレクションとなっています。


以上ここまで簡単に個人支給品等を一通り紹介してきましたが、他にも体育館訓練着(スエット上下、シャツ、シューズ)や部隊装備被服、部隊装備等がありますが、次回からの細部物品紹介で合わせて展示していきます。   
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Posted by Msg.Nakanishi at 17:42Comments(0)フットロッカー

2012年05月16日

フットロッカーディスプレイ Vlo.2

今回は引き続きフットロッカーの紹介です。




上の画像は中仕切りの下の整頓要領になります。

左下からウールアンダーシャツ4枚、ウールドラウアー4枚、タオル、サマーアンダーシャツ4枚、サマードラウアー4枚。
ウールアンダーシャツ、ウールドラウアーは1着づつ白い物が有りますが、1942年まで全ての下着や靴下、タオル等は白で生産され、それ以降も在庫が有る限り使用されていますので、この様に混在も存在します。
※在庫とは部隊保有の在庫であり、被服廠の在庫ではありません。
左上にはウールスカーフ、ウールグラブ、ギャリソンキャップ、ウールニットキャップ。
右上はウールセーターが収納されています。

整頓要領は基本的には画像の通りですが、例に漏れず収納物等は部隊で統制される物もあります。
整頓要領が部隊毎に変わるのは、支給される物や種類が変化するためです。
何故変化するかと言うと、日用品等の消耗品は各駐屯地近傍の業者から仕入れたり、職種によって装備が変化するためです。
また統制が部隊毎に変わるのは、営舎内備品の違いや建物の構造の違いにより変わります。


営舎備品であるフットロッカーは兵隊の唯一私物が入れる事が出来るスペースの様に思われそうですが、実は営舎備品にはユニフォームロッカーも兵士一人に与えられています。
しかしそれは平時の話しであり、有事の増員ではフットロッカーのみになります。
有事、平時の営舎内は映画でも見ることが出来るので参考にどうぞ。
(平時「地上より永遠に」、有事「ソルジャーストーリー」「ブルースが聞こえる」)

〈1968年製フットロッカー〉






上の画像は自分が何時も代用品として使用している68年製フットロッカーです。
このタイプは1944年から生産がされたタイプです。
本体は木製で中に仕切りがあり、2段構造になっています。

因みにフットロッカー自体は年代に拘らなければ国内でも比較的手に入りますが、中仕切りが欠品している物が多いのが泣かされます。


〈1942年製フットロッカー〉









上の画像は戦中生産のフットロッカーになります。
戦前の物より使用している木材が安いバルサ材になっています。
画像3枚目は横の取手ですが、金属ハンドルは残念ながら後付けです。


〈WW2将校用フットロッカー〉






将校用フットロッカーは前に説明したように私物購入品になります。
画像の所有物は残念ながら中仕切りが欠品しています。
また金属部品が錆びており、鉄である事から1943年から1944年生産と思われます。
それ以前であれば金属部品は真鍮を使っております。
本体の材質はファイバー製(圧縮された紙に樹脂をコートした物)で兵隊用の物よりサイズが大きくなっています。
内装は兵隊用の物はODに塗装されただけの木製ですが、将校用の物は木枠に内張(壁紙の様な)がなされており見た目が良いです。
この内装の内張は中仕切りにもなされていました。また将校用の中仕切りは3つのスパンに仕切りがなされていました。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 21:32Comments(0)フットロッカー

2012年05月14日

フットロッカーディスプレイ

先週はGWの代休をもらえ画像を撮る機会があったので、続けての紹介です。
例によって勘違いや間違いも有りますので、お気づきな点が有ればご指摘願います。
質問や疑問もお寄せ下さい。




画像は営舎内で使用されるフットロッカーの中身上段を再現した物です。

使用しているフットロッカーは残念ながら69年製の物ですが、1944年からの物と
大きな変更は有りません。

このフットロッカーは隊舎備品であり、兵士が戦場へ持って行くことは有りません。
一方将校は個人物品ですので中隊で輸送されます。また転属するときも持って異動
することになります。

フットロッカーの配置はベッドの足元、通路側に置かれる事が基本のようですが
各駐屯地、部隊により規定は若干変わりました。

フットロッカー内の配置は点検を受ける前提の整頓された状況です。
これも規定がありますが、やはり部隊によって統制されるので物や配置は
色々有るようです。

左側にはハックタオルの上に洗面道具等を並べ、右側には靴下、各種教範、靴手入れ具
ネクタイ、ハンカチ、裁縫道具等が並べられています。

ハックタオルは2枚、靴下はクッション付きの物が5足、サービスドレス用が5足、ハンカチ
4枚が支給されていました。

次回はフットロッカーの下段と1942年製フットロッカー、将校用フットロッカーを
紹介します。  
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Posted by Msg.Nakanishi at 12:01Comments(0)フットロッカー

2012年05月13日

基本装備

GW期間は仕事で間が空いてしまいました。
基本的に月1~2回の更新頻度になりそうですが、よろしくお願いします。

最初の説明では日用品を紹介と書きましたが、やはり基本装備をご紹介せずに
進むのも面白く無いので簡単にご紹介しておきます。





上の画像は歩兵科の1943年以降の基本的な野戦装備です。
この配列は装備点検で行う配列で、年代や部隊によって若干の相違がありますが
基本的にはこの並べ方です。
※撮影スペースの都合上、画像には嘘の配列がありますので注意してください。

点検では紛失、損耗、手入れを点検官が巡回して見て回ります。

下着類、レインコート、洗面用具は個人支給品ですが、その他の装具は部隊装備品
ですので他部隊へ転属となれば全て返納し、新たに着隊した部隊で受領となります。

画像の装備などについての説明は改めてやりたいと考えていますが、質問には随時お答えします。

次回は要望があれば個人支給品の紹介を考えています。
要望がなければ日用品紹介に移りたいと思います。

  
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Posted by Msg.Nakanishi at 06:12Comments(2)基本装備